心因性腰痛

ストレスや精神的な苦痛から起こる腰痛

心のストレスによる影響

はっきりしたきっかけや病院の検査の陽性所見に基づいて診断が出せる腰痛とは対照的に、検査でも問診でも原因がはっきり特定できないグレーゾーンの腰痛があります。広い意味で腰の疾患は腰痛症と呼ばれます。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄のように一定の診断の定義や概念が確立されているもの以外、腰痛の多く(80~90%)は診断がつかないと言われています。明らかな神経の圧迫や骨の損傷(器質的な傷害・損傷)がない限り、疼痛の原因を特定に絞ることは困難だと言われているからです。

器質的なもの(骨の変形・骨折や脊髄、神経の圧迫など)の場合

器質的なもの(骨の変形・骨折や脊髄、神経の圧迫など)であれば、レントゲンやMRIで所見が見られます。しかし、筋肉や神経バランスの変化による緊張亢進、体のゆがみやバランスの崩れなどは、写真上では確認することは非常に難しいです。そういった場合は、他の検査と組み合わせて腰痛を引き起こす疾患のなかから鑑別して診断がなされます。

腰痛に限らず、体の痛みや不調について・・・

心の影響とは

痛みや重だるさなどの体のストレスは心(精神)を緊張させ、また、心のストレスが長続きすれば体が緊張し、リラックスしにくくなります。心と体は切り離せない関係を持っていて、そのサインは体→心にも、心→体にも表れてきます。心のストレスから腰痛を感じる場合、もともと腰痛があることで心のストレスと重なりつらさが増加している場合があります。長い期間からだのつらさに悩んでいる方、強い痛みを抱えている方ほど心への影響が強くなりやすいと考えられます。

ストレスによる影響

ストレスに対抗しているのは副腎皮質から放出されている抗ストレスホルモンです。副腎は脳下垂体のACTH(副腎皮質刺激ホルモン)に刺激されています。これが副腎での糖質コルチコイドというホルモンを分泌させてストレスに対抗する反応を起こしています。ストレスホルモンも、放出する期間が長くなると分泌量が落ちてしまいます。臓器と、それを調節する自律神経系のはたらきが落ちてしまうからです。もし、原因がはっきりせず、体の不調が続いている場合は、部分的なケアではなく全身的な神経バランスのケアを受ける事をおすすめします。体が楽になることで気持ちのリラックスをさせ体の緊張が解ける時間を長くすることが大切です。